【※2/22追記】
「スノーシューズ」と書いてましたが、実は「スノーシュー」なんだって!どうりでA〇azonとか楽〇で検索した時に「スノーシュー」って出てくるわけだ! やだー、無知ハズカシー|д゚) K部さん教えてくれてありがとうございます……
2月に入ったある日のこと。酒田に住むアメリカ人の友達から、
「今度、スノーシュー装備で雪の中を歩いて滝を見に行くスノーハイキングをやるんだけど、来る?」
……と誘われた私とピエール。
この時の私にそっと教えてあげたい。「イングリッシュスピーカーのいうhikingの意味を、辞書ひいて調べろ」と。
ところでスノーハイキングとは
スノーハイキング。まあ読んで字のごとく、雪の中で行うハイキングのこと。
そしてスノーシューとは、いわゆる「かんじき」。スノーシューっていうと何だかオシャレに聞こえるから不思議だよね!
で、だ。「ハイキング」ですよ。
自然を楽しみながら野山などを歩くこと。ハイク。「ハイキングコース」
……という意味から、
「スノーシューを履いて歩いて滝を見に行って、途中には雪の中でお茶したり雪合戦したりインスタ映えな写真撮ったりする会」だと思っていた私の……ばかばかばかっ!!
実録!胴腹滝から二ノ滝へのスノーハイキングはこんなだった!
いや、ほんと、生きて帰ってこられてよかった|д゚)
自慢じゃないけどね、私、超絶運動不足なんですよ。本当に。自慢じゃないが、1日100歩も歩いてない日もあると思う。
1日の行動を総括すると、
・朝起きる
・PC前に移動
・時々お手洗いもしくはキッチンに行く
・寝る
……で完結する日がわりとあるもん。買い物に行くとしても車だし|д゚) ほんと、2階まで上がる階段で息が上がるレベルの運動不足よ。
「でもまあ、スノー”ハイキング”だから大丈夫でしょ♪」と思っていた、そんな時期が私にもありました……
集合場所は胴腹滝の駐車場
「出発は12時きっかりだから、11時45分までに集合場所に来てね」と言われていた私たち。
待ち合わせ場所は、酒田のお隣、遊佐にある「胴腹滝の駐車場」。うちから車で40分位。しまった遅刻だ!! ……と車を飛ばしたら雪で危ない……はずなんだけどね。この週末前後、何故か気温が高めで、うちの近辺では雪ではなく雨が降っていたのです。
車を適度に飛ばしながら、「雨が降っちゃってるし、スノーハイキングはどうなるだろうねえ」とか余裕ぶっこいていた私を、かんじきでひっぱたきたい。山だよ、山ン中行くんだよ、下界と天気が一緒なわけなかろう!!
無駄な心配をしなくとも、待ち合わせ場所はこの雪。スノーなハイキングに全く問題なし|д゚)
用意されたかんじき。「やだ、履くのむずい~☆結構重い~☆」とキャッキャと騒ぎながら装着。そしてここから、ハイキングというより、行軍が始まったのです。
歩く道は、夏は車道
元気よく皆(総勢7人)で出発。外国の若者が多いメンバー。ちなみに右側いる全身青いのはピエール。
ルートは集合場所である胴腹滝の駐車場から、ちょっとのぼった所にある二ノ滝まで。二ノ滝の方が標高が高いので、基本的に行きは坂をのぼっていく。夏の間なら、この2つの滝の間なんて車でぷい~んと5分くらいなんですが、冬場はね……
冬期間通行止めなのさ!|д゚) 看板すら埋もれるレベル。よく見ると「一ノ滝・二ノ滝は気象の変化で危険な状態です」というお知らせすら……エエ~マジデ~?
ちょっと歩いてたら、開けた場所に出た私たち。
この時は晴れ間がさしていて、遠くの山々が綺麗に見えていました。
……という私の希望をよそに、一行は全く休む気配なく、ずんずんと進む。そうまるで、休むことを忘れたかのように……って、リアルに忘れてる、リアルに「休息」って言葉を忘れてるよ皆!!!
ちなみに写真を見てわかる通り、結構スノーハイキングをしている人多いようで。雪が踏みしめられて、きっちりとした小道になっているのよね。
なので、逆にスノーシューがあると邪魔……そもそも私、スノーブーツ履いてるしってことで、一旦かんじきを脱ぐ。脱ぐのすら一苦労なんだけどさw
でもいい天気で雪が真っ白で、最高のスノーハイキング日和だね~……って思うじゃん?そろそろ開始から30分、私、この時点でHPめっさ目減りしてまして、景色を見回す余裕がだんだんなくなってきてるのよね。っていうかさ、開始から30分って、そろそろゴールしてもいいんじゃないかな……? もう、足、痛い……
……とか思っていたら、めっちゃ遅れを取った。待ってーみんな―、おいてかないでー、いや追い付けないから置いてってー(どっちだ
集団からジリジリと後れを取っていくうちに……
吹雪になった|д゚) 山の天気変わりすぎィ!!
そうこうしているうちに、他の参加者はずんずんずんずん登って行ってしまう。若さって、すごいね!!どうやらね、ほかの参加者たちには「アメリカもしくはカナダ出身で山形住まい・アウトドア好き・20代前半」っていう共通項があるっぽいよ☆ やっべ~何それ、「こたつ住まい・超絶インドアむしろ外に出たら死ぬ・30代後半」っていう私たちには、ハードルが高すぎるんじゃないの!?
などと慰めにもならんことを話しながら、何とか、皆に、追いついた!!
スノーシューが本領発揮、道なき道を進む
ぜーはーぜーはー言いながら皆に追いつくと、何やら話し合いをしている模様。
なになに? この先も車道沿いを歩いていくと結構な遠回りになるから、ショートカットをしよう。ははーん、なるほど、山の中突っ切ろうってわけか(*’▽’)
え?(*’▽’)
大丈夫?(*’▽’)
「行き先はこっちなはずだから!ちょっと進んだら、元の道に行き当たるはずだから!」って、今「はず」って2回言わなかった!?(‘Д’)うぇいと、うぇーーーーーーーーーいと!!!
……なんてマゴマゴしてると、また後れをとります。ほれこのように。
皆はやいよ~、何でそんな軽やかな身のこなしなの~、キャッツアイかなんかなの~?
私がもしキャッツ・アイだったら、きっと雪道じゃなくて木の上を軽やかに渡っていけたでしょう……あ、でもレオタード姿じゃ雪山で凍え死ぬわ……
ちなみに。この道なき道を歩き始めたあたりから、道は「踏み固められた雪」じゃなくて「もっふもふの雪」に変わりました。もうね、スノーシュー大活躍! もしなかったら、まじで雪の中にズボッッッ!!って40cmくらい沈んでるわ。
あと一つ気になるんだけどさ……ゴールまで、あと何メートルよ……キロメートル単位で言われたら泣いちゃうから!!
通常時なら、二ノ滝到着
そろそろ足の痛みが膝の裏にひろがってきた頃。
あ、あれは……!
一ノ滝の入り口! わーい、何か着いたぞー、鳥居が……ずっぽり埋まってるぞー……
普通ならこの鳥居をくぐってテクテクと歩いていくと一ノ滝、そして今回の目的地である二ノ滝に通じる道があったはず……だけど、さすがにこの雪では鳥居以降に進むのは無理。
……と一人大団円を演じていたら、あれれれえ? また皆が歩き出したよ~?
何でも、二ノ滝まで行けるう回路があるから、歩いて滝まで行くとのこと。うっひょおい。
しかしここまで来たなら、行くしかない……のか!? わかってるよ、ゴールして終わりじゃなくて、帰りもまた歩かなきゃいけないってことは!!
ちなみに、両足の付け根まで痛くなってきた。
二ノ滝まであともう少し
再び、「二ノ滝危険」の看板。何かもうあれだね、RPGに出てくる呪われし村の入り口に掲げられてる看板みたいだね。「この先、覚悟のある者のみ進め」みたいな。いやあ、進むのやめようかなあ……普段ろくに動かない身からしたら、ここまで(※出発から2時間経過)歩いてきただけでもエライよ。
そんな時、前方からハイカーの人々が現れた(‘Д’) どうする?
たたかう
にげる
はなす ←
「どこから来たの?」「滝見に行くの?」と次々に話しかけてくるハイカーの皆さま。滝を見てきたばかりでテンションが上がっている模様。
「ほんとほんと、是非見てきて!綺麗よ~」
……と口々に言うわけ。
ふむ、でもまあ自分の体力と相談して、私はここ(滝入り口)で待ってようかなぁ……と考え始めた時、気づいてしまったの、私。
今キャッキャと話してるハイカーさんたちのうち、特に女性たち……年配だ……っていうか、もしかしたら年金世代だ……|д゚) そんな方たちが、ストック持ってスノーシュー履いて、余裕な顔して滝を見てきただと……!?
てことで、滝まで行くことに決めた
もうこうなったら行くさ!ここまで来たなら滝見に行くよ!でもね……
滝までの道、右側が崖……場所によっては、人ひとりやっと通れるかどうかってところも……ヒィィ|д゚)
それでも20分ほど歩いたころ…… つ い た !!!
滝だ、滝が見えるぞー!!!
がっちりがちがちに凍っているので、麓まで行けます。
滝って……凍るんだ……
裏側までバッチリ凍り付いてる。エルサがやってきたんじゃないかって思うくらい、ガッチリ凍ってる。寒そうに見えるけどね、防寒しまくってしかも運動してるもんだから、少しも寒くないわなんです。まじで。
ここでしばしの休憩を取り、今来た道を引き返す……のですが、帰りはね、不思議なことに意外と楽だったの。足と膝裏と股関節、全部痛いけど、行きよりは軽やかに歩けたの。下り坂だったからかしら?
ちなみに出発地点の胴腹滝からゴールの二ノ滝まで、体感的には往復で10kmくらいを歩いた気がするんだけども、実際の距離はというと……
片道4.5km!往復9km、ほらやっぱ、大体10kmじゃん!!
もうね、1年分の運動をした気分ですよ。
英語の「ハイキング」の意味とスノーハイキングのススメ
完全に私の頭の中の「ハイキング」とイメージが違ったスノーハイキングですが、こんなサイトを見つけてしまいました。
一方、英語のhikingは登山・トレッキング・散歩、すべてをカバーするアクティビティです。
頂上目指して山を登るのもhiking。トレイルを長時間歩くのもハイキング。小さい子供と一緒に池の周りを歩くのもhiking。とにかく自然の中を自分の足で歩くのがhikingです。
もちろん英語でもmountain climbing(登山)やtrekking(トレッキング)という単語はあります。でも一般的に日本語で言う登山・トレッキングに該当する単語はhikingです。
だからか!!!!!|д゚)
「スノーハイキングやるけど来る?」と言われた時、ピエールが「ハイキングかあ、うーん……」って微妙な顔をしていたのは、雪の中を歩くのがいやだったんじゃなくて、英語の意味でハイキングをとらえてたから!? 教えてよ!!←他力本願
ちなみにこの冬季期間中のスノーハイキング、地元の遊佐鳥海観光協会などで「鳥海山二ノ滝氷柱トレッキングツアー」という名前で開催されていたりするので、興味のある方は参加してみてください。
……ってほら、やっぱ日本語だと「トレッキング」じゃん! トレッキングって言われてたらもっと身構えてたよ!!|д゚)